甘酒は夏の飲み物?
冬、初詣に行って神社でいただく甘酒はとっても美味しいですよね。
生姜を効かせた暖かい甘酒はあたたたまりますよね。
甘酒は冬の飲み物と思っていましたが、
実は夏にぴったりの飲み物だそうです。
甘酒は夏の季語 であることから、
日本では夏に飲まれていたということがわかります。
正岡子規の俳句です。
甘酒の 甘きをにくむ 我下戸ぞ (明治30年)
人の親の 甘酒売を 呼びにけり (明治34年)
甘酒も 飴湯も同じ 樹陰かな (明治34年)
樹陰かなというところが夏らしいですよね。
江戸時代には天秤棒をかついで 「甘い、甘い、甘酒~!」と売っていて
夏の風物詩となっていたのだそうです。
甘酒で夏バテ対策
江戸時代には夏場に甘酒を飲んで厳しい暑さを乗り切ったというほど、夏バテ予防にピッタリの飲み物なのです。
高温多湿の夏の暑さを乗り切るためには、栄養価の高い甘酒がぴったりです。
暑くなると、からだは汗をかいて、体温の調節をおこないます。
しかし、湿度が高いと汗の蒸発が妨げられるので、熱が体内にこもってしまいます。
そうすると神経や筋肉の働きが鈍くなり、食欲も低下し、疲れやすくなります。
体力が落ちさらに食欲がなくなり体調不良が続くという悪循環がおき、夏バテになってしまいます。
この悪循環を断つには糖分、アミノ酸、ビタミンの補給が大切です。
ビタミンB1 、ビタミンB2、ビタミンB6、パントテン酸、すべての必須アミノ酸、そして大量のブドウ糖が含まれていて、
これらの栄養価を多く含む甘酒は夏の栄養ドリンクとも言えるでしょう。
甘酒に含まれている栄養は病院の点滴とほぼ同じだそうで、食べる点滴とも言われています。
甘酒で美肌、美容効果
米麹から由来する食物繊維とオリゴ糖で腸内環境が整えられるので
便秘や肌荒れの予防や効果があると言われています。
特に多くビタミンB群(B2、B6、B12)が含まれているため、肌に良いとされています。
麹や酒粕は、美白成分のコウジ酸も豊富に含んでいます。
コウジ酸は、シミの原因になる黒い色素のメラニンの生成を高めるチロシナーゼという酵素の働きを抑えるため、
過剰なメラニン生成を抑え、シミやくすみを防ぐと言われています。
美味しい食べ方
そのまま冷やして頂いても美味しいですが、
しょうがを少し入れるとさっぱりします。
■牛乳やヨーグルトに加えるとおいしいです。
■原液のまま凍らせてシャーベットに柑橘系の果汁をかけるとさわやかです。
■かき氷にかけて食べてもさっぱりと美味しくいただけます。
私は牛乳と甘酒を1:1に混ぜて飲むのが好きです。
朝に飲むのがとても調子がいいですよ。
たまにオレンジジュースと混ぜてみたりもします。甘酒の甘さがすっきりとして美味しくいただけます。
昨日甘酒を買いに行きましたが、近くのお店では売り切れでした。
最近よく売れるので、頼んでいるのだけど入荷待ちだそうです。
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